薪の自然乾燥定点観測(広葉樹)


割った薪はいったいどのくらい自然乾燥すれば使えるのか、という素朴な疑問に参考になる実験をします。

薪クラブではいろんな長さ、太さの薪を製造販売しています。この中から最もポピュラーな品目である「ナラ36cm大中割」をサンプルとして1年以上計量し、本ページに記録します。サンプルは12本用意し、番号をつけて特定できるようにします。

乾燥させる環境は当社大阪事務所で日があたらない室内に置きます。スタートは当社智頭支店で割りたてホヤホヤを運んできました。当初から雨に当てない環境です。月1回各サンプルを計量します。(単位:kg)

4月5月6月7月8月
11.230.960.890.880.86
22.041.751.591.561.48
31.711.351.271.251.21
41.180.930.880.860.83
51.651.311.231.211.16
61.300.960.860.840.80
71.160.860.790.780.76
81.441.221.101.071.02
91.801.551.441.411.35
101.140.880.780.760.73
111.551.180.980.960.91
121.271.081.011.000.97
合計17.4714.0712.8312.6412.11

薪に割ってから1カ月ほどは急激に乾燥が進みます。一般的には3カ月目あたりまで乾燥ペースが早く、その後はゆったりと乾燥が進むと言われますから概ねその通りの動きを予想しています。雨に当てる期間を設けず室内乾燥のみでのテストですから、屋外で日当たりや風があるともう少し乾燥が早くなると考えます。

2026/08/19
サンプルの全体重量は4カ月半ほど経った時点で17.47kgから12.11kgと5.36kg、割合にして約30%もの水分が無くなりました。個別では結構バラつきがあり、水分減少率が少ないもので23%、多いもので41%です。太さや樹皮の有無、年輪の詰まり具合、更に細かい樹種の違いが個体差になっているようです。

最初の2カ月で薪の表面の水分が急激に抜け、その後はゆっくり抜けていくことをグラフから見て取れます。ほとんどのサンプルが見た目も触った感じも乾いている印象があります。この時点で薪として使える(燃やせる)のでは思う個体もあります。でも現時点では中の水分が多く残っている状態です。

7月は一服したように見える理由は6月の計測日と少し近い測定日だったからです。