煙道セルフチェックと煙突掃除
2020/08/21
薪ストーブを1シーズン焚くと、煙突にススがそれなりに付いているものです。
ススの量はお家によって相当違いが出ます。その理由は、
・日数、時間
・薪の種類や乾燥コンディション
・使用者の焚き癖(くせ)
など
煙突掃除は高所作業ですので本来は当店を含めた専門業者に任せたほうが費用はかかりますが安心、安全です。
でもまだ1シーズンしか焚いていないけど、どんな状態になっているか興味がある方や、自分で煙突掃除をやってみたい方は、簡易なセルフチェックをやってみてはどうでしょうか。
セルフチェックで煙道内を見てみる
煙突が外部立ち上げの場合、壁から出て上方に折れ曲がる箇所にはT字管がよく使われいるのでT字管の下部キャップを外して見ます。外したキャップにもススが落ちているので周りを汚さないように注意しましょう。
肉眼で見える範囲で構いませんので詰まりそうな箇所はないか、そっと覗いてください。今では小型のカメラもネットでたくさん販売されているのでそれらを利用すると更に奥までチェックすることが可能です。煙突掃除後のチェックにも使えます。
煙道内をチェックするカメラは、ライト付きでピントが幅広く合うものであれば使えます。有線、無線も選べるようです。数千円でネット販売している内視鏡のようなカメラはピントがシビアでほんの近くしか綺麗にみることができません。
室内の煙突はスライド管下のビスを外すと煙突を上にずらし外せますから、その他の必要なビスも外して分解すれば良いでしょう。直線で屋根抜きされている場合は覗きやすい箇所まではずしてチェックします。
チェックの後、煙突掃除をする際は屋内、屋外に関わらずススで汚れないように周囲を充分養生してから行ってください。
ブラシはDIY掃除の場合はポリプロピレン製の柔らかいブラシがおすすめです。ロッドもフレキシブルタイプが良いでしょう。多少の曲がりにも対応できます。ブラシは煙突直径にあったものを選びますが、正直とてもキツいのでDIY掃除の場合は1往復(行けるところまで行って戻す)が妥当でしょう。1往復でも相当綺麗になります。
ゴシゴシこすりたい場合はブラシを少し短くカットすればできますが、密着性がなくなるため必ずゴシゴシしないといけなくなることと、カットしてしまうと後戻りができなくなります。(元の長さに戻せなくなるということです)
煙突掃除をDIYで行う際は、作業のほとんどを「下から」行ってください。できるだけ傾斜のついた屋根には登らないようにしてください。ものすごく危ないのです。雨の日は傾斜のついた屋根には絶対登らないように。落ちたら取り返しのつかないことになってしまいます。
煙突掃除の費用を抑えるには、「DIYでできるところをやる+数年に1度はプロに任せる」のが良いでしょう。
薪クラブ本店 煙突掃除道具